オレガノ
２００７年５月植え付け時撮影
和名：ハナハッカ
学名：Origanum Vulgare
分類：シソ科ハナハッカ属／多年草
別名：ワイルドマジョラム
原産地：ヨーロッパ・中央アジア
草丈：５０ｃｍ〜９０ｃｍ
初夏に淡いピンク色の花を房状に咲かせます。葉は小さく卵形をしています。オレガノ・ケントビューティなどの園芸種も多く存在します。草の勢いが強く、どんどん生育するため、大きな鉢か路地植えがよいでしょう。水はけが良く乾燥気味の土壌を好むようです。
スパイスとしても利用され、トマトやチーズと相性がよく、ピザなどによく使用します。
５月(植え付け）
５月になり本格的に暖かくなったころ、多くのハーブの植え付け時期です。
オレガノは生育が著しいので、６号ではなく８号の素焼きの植木鉢に植え付けをしました。苗は標準サイズのものですが、苗が小さめに見えるのは器が大きいからです。
苗の割に、葉が大きく見えます。
６月
そろそろ本格的な梅雨の時期ですが、５月に植えたオレガノはしっかりと根付いたようで上に向かって伸び始めました。
横の広がりがなく、縦に伸びていて、非常に生育が旺盛なことが分かります。
参考にしている本にラベンダーほどではないにしろ「蒸れ」を嫌うとあったため、梅雨時はあまり水やりをしていません。
かわいい花が咲くそうなので、期待してしまいます。
７月 開花
とうとう花が咲きました！
４０ｃｍほどにまで伸びた茎のてっぺんに、桃色がかった薄い藤色の小さな花が房のように咲きます。蜜があるらしく、蝶や蜂などの昆虫が株の周りを飛び交っています。
房咲きになっている花は、横から見ると扇のような姿をしています。
８月
可愛らしい花が終わりました。
花の咲いていた茎を切ったのですが、脇芽が伸びてさらに背が高くなっています。
この段階でおよそ５０ｃｍほど。
伸びた脇芽にも、遅い花が付いています。
暑い時期ですが、なぜかこの頃、ものすごい勢いで草丈が伸びていきます。
あまりの生育状態に、緩行性の肥料を与えます。
９月
９月に入り、夏に比べれば気温が下がってきます。秋には再び成長する時期を迎えるため、長く伸びた部分の収穫します。
この収穫したものは、スパイスとして使用するため、風通しのよいところにつるして乾かします。
夏の暑さが過ぎ去ったころ、横に伸びるランナーの成長が始まります。
オレガノは、このランナーをのばし、どんどん増えていきます。もちろん、種でも株分けでも増やすことができます。
１０月
１０月になるとどんどん気温が下がってきます。秋の収穫期に、縦に長く伸びた茎を収穫し、また乾燥させておきました。
先月収穫して乾燥させた分は細かく砕いてびんに入れておきます。
縦に伸びる茎を収穫すると、ランナーは一層長く伸び続けます。ランナーをあまり放置しておくと、伸びたランナーから根が出て、どんどん増えます。
１１月
収穫した後も、残った茎の節から芽を出し、旺盛に生育しますが、そろそろ冬越しの準備をします。
準備といっても、オレガノの耐寒性は強いので、関東南部であれば屋外でも問題なく越冬します。
準備は伸びた縦に茎を地際で切り返し、絡まったり伸びすぎたランナーを切る程度です。
１２月
日増しに寒くなります。茎は縦に伸びることはなくなりましたが、ランナーの生育がまだ続いています。葉の色もまだ濃い深緑色で枯れる気配がありません。
１１月に剪定をしてからあまり姿に変化が出なくなりました。
さすがに成長が止まってくるのでしょう。わずかですが、ランナーが伸び続けていて鉢の縁からはみ出しています。
翌年１月
年を越えました。
おそらく休眠に入っているのでしょう、葉が少しずつ黄色くなり、枯れ葉も目立ってきました。
枯れ葉が目立ってきたこと以外、ランナーがさらに伸びる等といった変化が見られません。ランナーの長さは、先月切りそろえたままです。
翌年２月
あらら？
どうしてしまったのでしょう？
枯れてしまったのかと思うくらい、変化がありません。
１月とほとんど変化がありません。葉が黄色くなったのですが、枝から取れてしまったりと言うことはないようで、そのまま枝にくっついています。
翌年３月
まだ気温が低い３月の前半は、ほとんど変化がなく、２月と大差ありません。
しかし、後半になって気温が少しずつ上がり始めると、新しい芽が成長を始めます。
よく見ないとわかりませんが、枯れ葉色になった昨年の茎の隙間から、小さな濃い緑色の葉が顔を覗かせています。
昨年の枝に守られているようにも見えます。
翌年４月
小さな目が日を追うごとに育ってきたため、４月の上旬に古い茎を切り取りました。
気温が本格的に上がってくると、かれたのかと思えるくらい変化がなかったオレガノは、再び驚異的な成長を見せます。
結局、植えつけてから１年後、株は２回りも大きく成長していました。